カテゴリー別アーカイブ: お知らせ

赤ちゃんの急死を考える会の総会へ出席しました。

大人に委ねられている子供の命

11月3日、東京で「赤ちゃんの急死を考える会」の総会があり
参加させていただきました。

認可・認可外保育園、ファミリーサポートセンター、保育ママ制度、
児童相談所、病院、行政・・・
信頼し安心して預けた場所・機関で、
元気だった赤ちゃんがうつぶせ寝により死んでしまう事故事件が多発していること、
無責任で杜撰な保育環境、組織体制のもとで子供たちが命を落としている
という現実を目の当たりにしました。
保育園は「待機児童」の問題が優先され、行政が保育園に対し問題を把握していても
放置されてしまい、その中で、事故事件は起きている、こういった事実も知りました。
そして、認可外保育園の場合「スポーツ振興センター」の災害給制度は対象外となっており
被害者・遺族は何の保障もないまま、我子の死、障害と向き合い、
刑事・民亊と闘っている現状があります。

事例は違っていても、
どの事故事件においても共通した問題点が浮かび上がりました。

 1.無責任で杜撰な管理体制と意識の下で子供を預かっている
 2.子供の命が軽んじられている
 3.死亡・致傷事故事件を起こしても罰則がない(責任は問われない)
 4.説明責任を果たす事無く「隠蔽」してしまう
 5.裁判では被告側の主張が一転する
 6.事故事件に関わること、話すことすらタブーとなる地域がある(遺族の孤立)
 7.遺族・被害者ケアがなされない
 8.事故事件に対する調査、再発防止策、責任追及など行政によって対応・姿勢が異なる
 9.事故事件について情報公開・共有されない
10.遺族・被害者は辛くとも自分自身で情報収集を行い発信しなければならない

もっと細かい洗い出しと調査をする必要はありますが、際立っていることを挙げました。
それぞれの問題点を分析し、
 a.なぜなのか
 b.どうしたら改善されるのか
 c.改善策、再発防止策を実現するためには、、
慎之介の事件を解決していくと同時に、ここから見えたこと、繋がったことを
さらに解決し活かす方法が必要だと考えています。

「保育事故を繰り返さないために~再発防止のための調査・検証の制度化に向けて~ 」
シンポジウムに参加させていただきました。

日時:H25年9月15日 13:30~16:30 
場所:御茶ノ水 ソラシティ カンファレンスセンター
主催:シンポジウム「保育事故を繰り返さないために」実行委員会
シンポジウム
「保育事故を繰り返さないために~再発防止のための調査・検証の制度化に向けて~」

愛知県碧南市の保育事故のご遺族栗並さんが中心となり、開催されたシンポジウムに、参加させていただきました。
保育事故・事件にあわれてしまった遺族・被害者の方、保育関係者の方、研究者の方、弁護士の先生、小児科の先生、支援団体の方、関心を持たれて参加された方、マスコミの方・・・様々な立場の方達が集まったシンポジウムでした。
とても貴重な話を聞くことができ、充実した時間を過ごせました。

【共通の問題点として】
 ・事故事件の情報が共有されない
 ・再発防止策が徹底されない
 ・調査が行われない
 ・事故後対応として隠蔽してしまう傾向にある
【遺族・被害者の思い】
 ・なぜ死んでしまったのか、原因を知りたい
 ・繰り返さないために教訓として活かしてほしい
 
どうしたら現状を打破できるのか・・答えはまだありません。
「泣き寝入りせず、声をあげることをやめない」
まずは、ここからしか始められないことを、よく理解しました。
では、どんな方法で・・・それが課題です。
子供を預ける事、育てていくことに対し、どんなリスクがあるのかを知る必要性を強く感じました。
社会全体で学ばずに、単なる「不幸な事故・事件」で終わってしまえば、またどこかで同じことが繰り返されてしまい、犠牲になるのは子供だという事を、改めて私達は認識すべきだと思いました。
事故事件が起こってから
「こんなことが起きてしまうなんて・・・」では遅いのです。
うちは大丈夫、うちの地域、幼稚園、保育園、学校はそんなこと起きるはずがない。。。
というのは迷信や神話と同じです。
子供を守り育てる
まずは意識を変えていく、全員で向き合い考える
難しいことではないはずです。

預かる側は、リスクをしっかりと調査・研究・把握し、危機管理・事故防止対策を
どのように行っているか、保護者へ開示し実施していただきたいと思います。

こうした考える場を増やしていくこと、多くの方と語り合い学ぶこと、発信して知ってもらうことなど・・・
できることから積み重ねていきたいと思います。